火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第11号
令和5年12月11日16時00分 札幌管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 雌阿寒岳では、8日6時頃から火山性地震が一時的に増加しました。今後
の火山活動の推移に注意してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 雌阿寒岳では、8日6時頃からポンマチネシリ火口付近を震源とする振幅
の小さな火山性地震が一時的に増加しましたが、その後は徐々に減少してい
ます。
 なお、火山性微動の発生はありません。

 火山性地震の発生回数(いずれも速報値)は次のとおりです。
              火山性地震
  12月8日        287回
  12月9日         94回
  12月10日        46回
  12月11日15時まで    9回

 ポンマチネシリ火口の噴気の状況に特段の変化はありません。
 また、地殻変動の状況に特段の変化はありません。

 火山性地震は徐々に減少していますが、過去には増減を繰り返す例があっ
たことから、今後の火山活動の推移に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 活火山であることから、火口内に影響する程度の噴出現象が突発的に発生
する可能性がありますので、火口内や近傍では火山ガスや火山灰噴出に注意
してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。