火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第43号 令和5年9月1日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 8月28日から9月1日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせし ます。火山活動が高まった状態であることから、新岳および古岳の火口周辺 において噴火が発生する可能性があります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 本村西監視カメラによる観測では、期間中、古岳火口で噴煙は観測されま せんでした。新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上200mまで上がり ました。 古岳付近の浅いところを震源とする火山性地震は、概ね多い状態で経過し ています。 GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から古岳付近の膨張を示唆 する変動が観測されています。 口永良部島では、火山性地震が多い状態が続いており、古岳の噴煙活動が 活発化するなど、火山活動が高まった状態であることから、新岳及び古岳の 火口周辺において噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描い て飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区か ら新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してく ださい。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。