火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第10号 令和5年8月28日16時00分 気象庁 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 焼岳では、16日から山頂付近を震源とする火山性地震が増加しましたが 、20日以降、地震回数は減少しています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、16日09時頃から山頂付近を震源とする微小な火山性地震が 増加しています。数回程度で推移していた火山性地震の日回数は16日から 19日にかけて10回程度まで増加しました。その後は、数回程度で推移し 、26日0回、27日0回、28日15時までに0回(速報値)でした。ま た、18日から27日までの10日間の火山性地震の合計回数は32回でし た。 GNSS連続観測では、山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化 が続いており、中長期的に火山活動が高まってきている可能性がありますの で、今後の火山活動の推移に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性 があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメッ トを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまら ないでください。 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関す る解説情報の発表はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。