火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第46号 令和5年7月10日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 7月7日から7月10日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお 知らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石 や火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、3日頃から5日頃にかけて山体の西側での膨張を示すと考え られる傾斜変動が大きくなり、4日以降火山性地震が増加しましたが、傾斜 変動は鈍化し、地震回数はやや減少しています。 今期間、火山性地震の日回数は、7日158回、8日84回、9日67回 、10日15時までに49回(速報値)でした。また、本日(10日)実施 した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は1100トン (前回7月6日、200トン)でした。 浅間山では、山体の西側での膨張を示すと考えられるわずかな地殻変動が 継続しており、火山性地震の緩やかな増加傾向がみられています。また、火 山ガス(二酸化硫黄)放出量は3月下旬以降、それ以前に比べて多い状態が 続いており、山頂火口では熱活動の高まりが認められます。 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する 可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。