火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第45号 令和5年7月7日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 7月3日から7月7日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお知 らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や 火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、3日頃から5日頃にかけて山体の西側での膨張を示すと考え られる傾斜変動が大きくなりました。変化率は、6月16日頃から23日頃 にかけて見られた変化と同程度でした。また、4日以降火山性地震が増加し ています。火山性地震の日回数は、4日は78回、5日は161回、6日は 153回、7日15時までに102回(速報値)でした。6日に実施した火 山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は200トンと前回( 7月3日、900トン)に比べて顕著に減少しました。以上のように、3日 以降、観測データに様々な変化が見られています。 山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があ ります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。