火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第5号 令和5年7月3日16時00分 札幌管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 雌阿寒岳では6月29日から30日にかけて火山性地震が一時的に増加し ましたが、その後は少なく経過しています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 雌阿寒岳では6月29日から30日にかけてポンマチネシリ火口付近を震 源とする火山性地震が一時的に増加しましたが、7月1日以降は少なく経過 しています。 火山性地震の回数(いずれも速報値)は次のとおりです。 6月29日 146回 6月30日 104回 7月 1日 4回 7月 2日 5回 7月 3日 5回(15時まで) 火山性微動は30日以降発生していません。 ポンマチネシリ火口の噴気の状況や地殻変動の状況に特段変化はありませ ん。 昨日(2日)、実施した現地調査ではポンマチネシリ火口周辺の温度等に 特段変化は見られませんでした。 なお、雌阿寒岳の過去の活動では、火山性地震が増減を繰り返す例もあっ たことから、今後も火山活動の推移には注意が必要です。 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、火口内に影響する程度の噴出現象が突発的に発生 する可能性がありますので、火口内や近傍では火山ガスや火山灰噴出に注意 してください。 今回の火山性地震の増加に伴い発表していた一連の火山の状況に関する解 説情報の発表はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。