火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第14号 令和5年6月27日19時05分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 口永良部島では、火山性地震が多発しており火山活動が高まっています。 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大き な噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西に かけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、火山性地震が多発しています。前24時間で50回発生 しています。火山性地震は山体の浅いところで発生しており、震源は主に古 岳付近で、新岳火口付近でも時折発生しています。 新岳火口では、昨日(26日)から本日(27日)にかけて白色の噴煙が 火口縁上100mまで上がりました。 GNSS連続観測では、特段の変化は認められていません。 口永良部島では火山性地震が多発しており、火山活動が高まっていますの で、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 なお、明日(28日)気象庁機動調査班(JMA-MOT)が現地調査を 実施する予定です。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西 にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。