火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第13号 令和5年6月27日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 口永良部島では、火山性地震がさらに増加しており、火山活動が高まって います。火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを2(火口周辺 規制)から3(入山規制)に引き上げる可能性があります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、火山性地震がさらに増加しています。本日(27日)1 5時までの前24時間で44回発生しています。火山性地震は山体の浅いと ころで発生しており、震源は主に古岳付近で、新岳火口付近でも時折発生し ています。 新岳火口では、昨日(26日)から本日にかけて白色の噴煙が火口縁上1 00mまで上がりました。 GNSS連続観測では、特段の変化は認められていません。 口永良部島では火山性地震が増加しており、火山活動が高まっていますの で、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 なお、明日(28日)気象庁機動調査班(JMA-MOT)が現地調査を 実施する予定です。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2 kmの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。