火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第42号
令和5年6月26日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 6月23日から26日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお知
らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や
火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 浅間山では、今期間、火山性地震の日回数は、概ね20回から70回で推
移しました。23日には山体の西側での膨張を示すと考えられるわずかな傾
斜変動が一時的にやや大きくなり、同日16時から17時にかけて火山性地
震が一時的に増加しました。24日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測
では、1日あたりの放出量は2500トンで、前回(6月13日、500ト
ン)と比べると増加しています。
 火山性地震は、4月中旬頃から下旬にかけて減少しましたが、その後緩や
かな増加傾向がみられています。山体の西側での膨張を示すと考えられるわ
ずかな地殻変動は継続しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量
がやや多い状態から多い状態となり継続しています。
 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する
可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。