火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第6号 令和5年6月23日16時05分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 口永良部島では、火山性地震が増加しています。今後の火山活動に関する 情報に留意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、新岳火口付近及び古岳付近の浅いところを震源とする火 山性地震が増加しています。火山性地震は、14日から本日(23日)15 時までの10日間で73回発生しています。 なお、19日及び20日に実施した現地調査では、引き続き新岳火口西側 割れ目付近に地熱域を観測しましたが、特段の変化は認められませんでした 。 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、2021年6月以降、 概ね50トン以下と少ない状態で経過しています。 遠望観測及び地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。 火山性地震が増加し、火山活動がやや高まっている可能性がありますので 、今後の火山活動に関する情報に留意してください。 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、新岳火口内、西側割れ目付近では、高温の噴気や 火山ガス等に注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、26日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。