火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第55号 令和5年6月21日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、6月16日以降、一時的に噴火活 動が活発化しましたが、次第に15日以前の状態に戻りつつあります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、爆発が6月16日から18日にか けて増加しました。19日以降、爆発は減少しており、昨日(20日)から 本日(21日)15時までは発生していません。 火山性微動は、昨日から本日にかけて発生していません。島の西側で発生 していると推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。 諏訪之瀬島では、火山活動の更なる活発化は認められなくなりましたが、 長期にわたって噴火活動が続いています。 今後も御岳火口中心から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が あります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 今回の爆発の増加に伴い18日から発表していた一連の火山の状況に関す る解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。 次の火山の状況に関する解説情報は、26日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。