火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第54号
令和5年6月20日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、爆発が増加しています。今後、噴
火活動がさらに活発化した場合は、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)か
ら3(入山規制)に引き上げる可能性があります。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、16日から爆発が増加しており、
16日から本日(20日)15時までに22回発生しました。
 
 昨日(19日)から本日にかけて、弾道を描いて飛散する大きな噴石は観
測されていません。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1300mまで上がり
ました。夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。島の西側で発生している
と推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。
 
 諏訪之瀬島では、噴火活動がさらに活発化する可能性がありますので、今
後の火山活動に関する情報に注意してください。
 
 6月16日以降の爆発の回数は以下のとおりです。
 6月16日      10回
   17日       2回
   18日       7回
   19日       3回
   20日15時まで  0回

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(水)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。