火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第39号
令和5年6月16日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 6月12日から16日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお知
らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や
火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 浅間山では、今期間、火山性地震の日回数は、30回から60回前後で推
移しました。13日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あた
りの放出量は500トン(前回6月5日、500トン)でした。
 火山性地震は、4月中旬頃から下旬にかけて減少しましたが、その後緩や
かな増加傾向がみられています。山体の西側での膨張を示すと考えられるわ
ずかな地殻変動は継続しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量
のやや多い状態が続いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲
に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。