火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第30号
令和5年5月15日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 5月12日から15日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお知
らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や
火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 浅間山では、今期間、火山性地震の日回数は、概ね20回前後で推移しま
した。10日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放
出量は800トン(前回5月1日、1100トン)でした。
 火山性地震は、4月中旬頃から減少し日回数は10回から30回前後で経
過していますが、山体の西側での膨張を示すと考えられるわずかな傾斜変動
は継続しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量のやや多い状態
から多い状態が続いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に
影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大
きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。