火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第23号
令和5年4月21日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 4月17日から21日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお知
らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や
火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 今期間、火山性地震の日回数は、概ね30回前後で推移しました。20日
に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は600
トン(前回14日、700トン)でした。
 浅間山では、3月中旬以降、山体の西側での膨張を示すと考えられるわず
かな傾斜変動が認められています。また、3月下旬以降、山体浅部を震源と
する火山性地震が増加し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の多い状態が続
いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火
が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大
きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。