火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第22号 令和5年4月17日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 4月14日から17日15時までの浅間山の火山活動の状況についてお知 らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や 火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 今期間、火山性地震の日回数は、概ね40回前後で推移しました。14日 に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は700 トン(前回10日、900トン)でした。 浅間山では、3月中旬以降、山体の西側での膨張を示すと考えられるわず かな傾斜変動が認められています。また、3月下旬以降、山体浅部を震源と する火山性地震が増加し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の多い状態が続 いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火 が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大 きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。