火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第20号
令和5年4月10日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してくだ
さい。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 浅間山では、3月15日頃から山体の西側での膨張を示すと考えられるわ
ずかな傾斜変動が認められています。また、山体浅部を震源とする火山性地
震が3月21日以降増加しています。火山性地震の回数は、8日は80回、
9日は57回、本日(10日)15時までは54回(速報値)です。
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、3月下旬以降多い状態が続いていま
す。本日(10日)実施した観測では、1日あたり900トン(前回5日、
1200トン)でした。
 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する
可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大
きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。