火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第21号
令和5年3月5日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、爆発が増加しており、噴火活動が
活発化しています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、2日から爆発が増加しています。
 爆発の日回数は昨日(4日)7回、本日(5日)は15時までで4回発生
しました。本日の爆発では、弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火
口中心から約200mまで達し、噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1000
m以上に上がりました。
 
 地殻変動観測では、火山活動によると考えられる特段の変化は認められま
せん。
 
 今後も活発な噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲では
、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。