火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第16号 令和5年2月18日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、15日21時31分の爆発以降、 火口中心から1km付近まで飛散する大きな噴石は観測されていません。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、15日21時31分の爆発で、弾 道を描いて飛散する大きな噴石が火口中心から約900mまで達しました。 その後、火口中心から1km付近まで飛散する大きな噴石は観測されていま せん。 爆発は14日から本日(18日)までの5日間に17回発生しています( 15時現在)。1日あたりの爆発回数は13日から増加していましたが、1 6日以降は次第に減少しています。 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口から南西約2.2km)では、1月末 から西上がりの変動が観測されています。この変動は、諏訪之瀬島西側のや や深部へのマグマの蓄積を示していると考えられます。 諏訪之瀬島では、火山活動の更なる活発化は認められなくなりましたが、 長期にわたって噴火活動が続いています。 今後も御岳火口中心から1km付近の範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が あります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関す る解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。