火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第19号 令和5年2月8日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 本日(8日)昭和火口で噴火が発生しました。南岳山頂火口及び昭和火口 から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生 するおそれがあります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 昭和火口では、本日(8日)15時までに噴火が2回発生しました。噴煙 は最高で火口縁上1000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大き な噴石は最大で7合目(昭和火口より200mから300m)まで達しまし た。 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。 本日、実施した現地調査では、風下側にあたる桜島島内の有村町から古里 町にかけて少量の降灰を確認しました。 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は時々発生してい ます。 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、1月14日頃から山体膨張を 示す緩やかな地殻変動が、引き続き観測されています。 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。