火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第18号 令和5年2月8日11時40分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 本日(8日)昭和火口で噴火が発生しました。南岳山頂火口及び昭和火口 から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生 するおそれがあります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 昭和火口では、本日(8日)10時52分にごく小規模な噴火が発生し、 噴煙が火口縁上800mまで上がりました。その後、11時10分に噴火が 発生し、噴煙が火口縁上1000mまで上がりました。 昭和火口でごく小規模な噴火を含め、噴火が発生したのは2018年4月 3日以来です。 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、1月14日頃から山体膨張を 示す緩やかな地殻変動が、引き続き観測されています。 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(水)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。