火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第9号 令和5年1月30日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1月23日から30日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。爆発が 26日から増加しており、期間中に13回発生しました。噴火に伴う噴煙は 最高で火口縁上1700mまで上がり雲に入りました。弾道を描いて飛散す る大きな噴石は、最大で火口中心から約400mまで達しました。 26日以降、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しています。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3. 5km)で降灰が観測されました。 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。また、島の西側で発生し ていると推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。 地殻変動観測では、島の西側やや深部におけるマグマの蓄積量の更なる増 加と推定される変動は認められません。 今後も噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火 に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、2月6日(月)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。