火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第30号
令和4年12月27日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 阿蘇山では、昨日(26日)04時頃から火山性微動の振幅がやや大きく
なっています。火山活動がやや高まっている可能性があります。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 阿蘇山では、昨日(26日)04時頃から火山性微動の振幅がやや大きく
なっており、本日(27日)は中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振
幅で1.2マイクロメートル毎秒を時々超える状態となっています。
 
 本日実施した現地調査では、中岳第一火口内で白色の噴煙を確認しました
。湯だまりの量は中岳第一火口底の約2割で、湯だまり内で複数の土砂噴出
を確認しました。
 
 昨日実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あ
たり1400トンとやや多い状態でした。
 
 噴煙等の表面現象及び地殻変動には、特段の変化は認められていません。
 
 火山活動がやや高まっている可能性がありますので、今後の火山情報等に
注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近
では火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。