火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第105号
令和4年12月2日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月28日から12月2日15時までの諏訪之瀬島の活動状況について
お知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。
 噴火に伴う噴煙は、最高で火口縁上900mまで上がりました。また、弾
道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火口中心から約300mまで達し
ました。なお今期間、爆発は発生していません。
 期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 噴火に伴う火山性微動が断続的に発生しました。また、島の西側の火山性
地震は少ないながら発生しています。
 
 地殻変動観測では、島の西側やや深部において、マグマの蓄積量のわずか
な増加と推定される変動がみられていましたが、11月頃からその変動は停
滞しています。蓄積されたマグマは維持された状態が続いていると考えられ
ます。
 
 今後も噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲に大きな噴
石が達する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。