火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第88号 令和4年10月14日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 10月10日から14日15時までの諏訪之瀬島の活動状況についてお知 らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。 爆発は期間中に44回発生しました。また、弾道を描いて飛散する大きな 噴石は、最大で火口中心から約600mまで達しました。噴火に伴う噴煙は 最高で火口縁上1400mまで上がり雲に入りました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3. 5km)で時々降灰が確認されました。 地殻変動観測では、2022年6月以降、島の西側やや深部におけるマグ マの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。また、島の 西側の火山性地震は、引き続き発生しています。噴火に伴う火山性微動が、 概ね期間を通して発生しました。 今後も活発な噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲に大 きな噴石が達する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。