火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第69号
令和4年8月22日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月15日から22日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。
爆発は期間中に6回(速報値)発生しました。噴火に伴う噴煙は最高で火口
縁上900mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大
で火口中心から約600mまで達しました。

 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 16日00時52分に諏訪之瀬島近海を震源とする地震により、諏訪之瀬
島で震度1を観測しました。
 
 火山性微動は、概ね期間を通して発生しました。

 御岳火口では、長期にわたって噴火活動が続いています。
 今後も御岳火口中心から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発
生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。