火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第66号
令和4年8月12日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が活発化しています。今
後、火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制
)から3(入山規制)に引き上げる可能性があります。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が活発化しています。
 昨日(11日)04時16分の噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が、火口中心から約800mまで達しました。
 爆発は8月2日から7日にかけて増加しましたが、8日以降は減少してい
ます。爆発は昨日は3回、本日(12日)は15時まで発生しておらず、8
日から本日15時までの5日間で9回発生しました。
 
 昨日から本日にかけて、噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上2000mまで
上がりました。また、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 諏訪之瀬島では、火山活動がさらに高まる可能性がありますので、今後の
火山情報に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(土)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。