火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第31号 令和4年7月11日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 7月8日から11日15時までの焼岳の火山活動の状況についてお知らせ します。引き続き、想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 今期間、山頂付近を震源とする微小な火山性地震を9日に3回、11日に 2回観測しました。火山性微動は観測されておらず、山頂付近の噴気の状況 や傾斜変動には特段の変化は認められません。 GNSS連続観測では、山頂付近の緩やかな膨張の可能性のある変化が続 いていますが、火山性地震は、6月中旬以降、5月23日以前の少ない状態 に戻りつつあります。 2.防災上の警戒事項等 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石 に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入ら ないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時00分頃に発表 の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。