火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第28号
令和4年7月1日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 6月27日から7月1日15時までの焼岳の火山活動の状況についてお知
らせします。引き続き、想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描い
て飛散する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 今期間、山頂付近を震源とする微小な火山性地震を6月27日に1回、7
月1日に4回観測しました。火山性微動は観測されておらず、山頂付近の噴
気の状況や傾斜変動には特段の変化は認められません。
 GNSS連続観測で山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続
いています。また、5月23日以降、山頂付近を震源とする微小な火山性地
震が増減を繰り返しながら発生しており、火山活動が高まった状態となって
います。

2.防災上の警戒事項等
 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入ら
ないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。