火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第3号 令和4年5月24日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 焼岳では、山頂付近の緩やかな膨張が続いているなかで、微小な火山性地 震が増加しており、火山活動が高まっています。想定火口域から概ね1km の範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、GNSS連続観測で山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられ る変化が続いているなか、昨日(23日)23時頃から山頂付近を震源とす る微小な火山性地震が増加しており、地震活動はその後も継続しています。 山頂付近の噴気の状況や、傾斜変動には特段の変化は認められていません 。 本日、北西山麓から実施した火山機動観測班による現地調査では、山頂付 近の状況に特段の変化は認められませんでした。 昨日からの火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体 に感じない程度の微小な火山性地震です。火山性微動は観測されていません 。 火山性地震 5月23日23時から24時 12回 24日00時から03時 7回 03時から06時 10回 06時から09時 10回 09時から12時 4回 12時から15時 6回 焼岳では火山活動が高まっており、想定火口域から概ね1kmの範囲に影 響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石 に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入ら ないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、25日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。