火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第43号
令和4年5月13日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 5月9日から13日15時までの御嶽山の火山活動の状況についてお知ら
せします。引き続き、剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲で
は、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御嶽山では2月下旬以降、GNSS連続観測で山体膨張を示すと考えられ
るわずかな伸びの変化が認められており、火山活動がやや高まった状態とな
っています。4月以降、伸びの変化は停滞している可能性がありますが、引
き続き、剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす
噴火に警戒する必要があります。
 なお、火山性微動は3月19日以降観測しておらず、火山性地震は、2月
23日以前の少ない状態に戻りつつあります。今期間、5月10日に火山性
地震が1回発生しました。
 噴煙の状況には特段の変化は認められていません。

2.防災上の警戒事項等
 剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛
散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。