火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第42号 令和4年5月9日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 5月6日から9日15時までの御嶽山の火山活動の状況についてお知らせ します。引き続き、剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲では 、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 御嶽山では2月下旬以降、GNSS連続観測で山体膨張を示すと考えられ るわずかな伸びの変化が認められており、火山活動がやや高まった状態とな っています。伸びの変化は鈍化または停滞している可能性がありますが、引 き続き、剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす 噴火に警戒する必要があります。 なお、火山性微動は3月19日以降観測しておらず、火山性地震は、2月 23日以前の少ない状態に戻りつつあります。今期間、5月7日に火山性地 震が1回発生しました。 噴煙の状況には特段の変化は認められていません。 2.防災上の警戒事項等 剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。