火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第13号 令和4年3月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 口永良部島では、12日から火山性地震が増加しています。今後の火山活 動に関する情報に注意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、12日から火山性地震が増加し、本日(16日)15時 までの24時間で35回発生しました。震源は主に新岳火口付近の浅い所と 推定されます。 3月11日からの火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震 回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 3月11日 1回 12日 9回 13日 30回 14日 13回 15日 21回 16日15時まで 22回 火山性地震は増加し、多い状態となっています。火山ガス(二酸化硫黄) の放出も少ないながら続いています。また、新岳火口西側割れ目付近では、 地熱域が引き続き観測されています。 これらのことから、火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火の可能性がありま す。 今後の火山活動に関する情報に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2 kmの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(木)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。