火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第13号
令和4年3月7日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御嶽山では3月2日以降、火山性微動が時々観測されています。いずれも
山頂付近に設置した二ノ池北傾斜計で南側(地獄谷側)が隆起する変化がみ
られました。火山性地震・微動の活動は、火山性地震が多発した2月23日
以前に比べ、やや高まった状態が続いています。
 噴煙の状況は、特段の変化は認められていません。
 
 3月1日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のとお
りです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。

              火山性地震  火山性微動
 3月 1日           5回     0回
    2日           5回     1回
    3日           4回     3回
    4日           0回     3回
    5日           1回     0回
    6日           4回     1回
    7日15時まで      2回     0回

 御嶽山では火山活動が高まっており、今後、剣ヶ峰南西斜面の79-7火
口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険
な地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(火)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。