火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第12号 令和4年3月6日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 御嶽山では3月2日以降、火山性微動が時々観測されています。いずれも 山頂付近に設置した二ノ池北傾斜計で南側(地獄谷側)が隆起する変化がみ られました。火山性地震・微動の活動は、火山性地震が多発した2月23日 以前に比べ、やや高まった状態が続いています。 噴煙の状況は、雲のために不明です。 3月1日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のとお りです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。 火山性地震 火山性微動 3月 1日 5回 0回 2日 5回 1回 3日 4回 3回 4日 0回 3回 5日 1回 0回 6日15時まで 3回 1回 御嶽山では火山活動が高まっており、今後、剣ヶ峰南西斜面の79-7火 口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険 な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。