火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第5号 令和4年1月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1月14日から17日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。 期間中に爆発は33回(速報値)発生しました。噴火に伴う噴煙は最高で火 口縁上2000mまで上がりました。また、弾道を描いて飛散する大きな噴 石は、最大で火口中心から約700mまで達しました。 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 本日(17日)、海上自衛隊第1航空群の協力によって実施した上空から の観測では、御岳火口から灰白色の噴煙が上がっていることを確認しました 。また、前回(2021年8月31日)の観測と比較して、火口および火口 周辺に特段の変化は認められませんでした。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3. 5km)で鳴動が確認されました。 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口から南西約2.2km)では、202 1年12月28日頃から西上がりの変化が観測されています。この変化は諏 訪之瀬島西側のやや深部へのマグマの蓄積を示していると考えられます。 諏訪之瀬島では、噴火活動が活発となっており、今後も噴火が発生し、火 口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。