火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第80号 令和3年10月29日16時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 10月25日から29日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせし ます。御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いており、期 間中に爆発が1回(速報値)発生しました。噴火に伴う噴煙が最高で火口縁 上3300mまで上がりました。また、弾道を描いて飛散する大きな噴石は 、最大で火口中心から約1.9kmまで達しました。 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で は時々、降灰が確認されました。26日13時17分の爆発では同集落で鳴 動と降灰が確認されました。 ナベタオ観測点の傾斜計では、わずかな西下がりの変化は停滞しています 。 諏訪之瀬島では、噴火活動が活発となっており、今後も爆発が発生し、火 口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、11月1日(月)16時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。