火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第67号
令和3年9月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、昨日(16日)から爆発が増加し
ています。昨日は22回、本日(17日)は15時までに14回(速報値)
発生しています。
 昨日20時14分及び本日02時12分の爆発では、弾道を描いて飛散す
る大きな噴石が火口の中心からそれぞれ1km近くまで飛散しました。
 その後、大きな噴石が最大で火口の中心から300mまで飛散しました。
また、噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上900mまで上がりました。

 ナベタオ観測点の傾斜計では、9月13日頃からわずかな西上がりの変動
がみられています。

 諏訪之瀬島では、噴火活動が活発となっており、今後も爆発が発生し、火
口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。