火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第48号
令和3年7月2日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動となっており、6
月28日から7月2日15時にかけて爆発は19回(速報値)発生していま
す。噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上1900mまで上がりました。弾道を
描いて飛散する大きな噴石は最大で火口から約400mまで達しました。
 
 夜間に高感度の監視カメラで火映を確認しています。
 
 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西約4kmの集落
で時々鳴動が確認されています。
 
 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山
性微動は断続的に発生しました。
 
 諏訪之瀬島では、今後も爆発が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大き
な噴石が達する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。