火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第14号 令和3年6月19日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、火山性微動の振幅は小さくなり、その他の観測データに特段 の変化がないことから、現時点で火山活動が活発化する兆候は認められませ ん。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 阿蘇山では、昨日(18日)09時40分頃から火山性微動の振幅が増大 し、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で一時的に2.5マイクロメ ートル毎秒を超えるなど、やや大きな状態となりました。その後、振幅は次 第に小さくなり、昨日15時以降は概ね小さい状態で経過しています。 中岳第一火口では、本日(19日)は15時までに、白色の噴煙が最高で 火口縁上300mまで上がりました。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線で、2020年7月頃から続いている縮みの傾向に変化はあり ませんでした。 火山性微動の振幅は小さくなり、その他の観測データに特段の変化がない ことから、現時点で火山活動が活発化する兆候は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近 では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた、火山の状況に関する解 説情報(臨時)の発表はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。