火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第39号 令和3年6月7日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してくだ さい。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、山体浅部を震源とする火山性地震が増減を繰り返しながら引 き続き発生しています。 また、3月15日頃からみられていた浅間山の西側での膨張を示すと考え られる傾斜変動は、4月下旬頃にはほぼ停滞したものの、塩野山観測点の東 西成分で5月中旬頃から再びわずかな西上がりの変動がみられています。 噴煙の状況は、特段の変化は認められていません。白色の噴煙が火口縁上 100m以下で推移しています。 火山活動に低下を示す傾向がみられますが、火山活動が高まる前の3月上 旬以前の状態には戻っていないと考えられます。再び火山活動が高まり、小 噴火が発生する可能性も考えられますので、しばらくの間は火山活動の推移 に注意する必要があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や 火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立 ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。