火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第37号 令和3年5月28日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 5月21日から28日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動となっており、爆 発は47回発生しました。噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上2100mまで 上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で火口から約700 mまで達しました。 夜間に高感度の監視カメラで時々火映を確認しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で 、噴火に伴う降灰や鳴動が確認されています。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山 性微動は断続的に発生しました。 御岳火口では、長期にわたって噴火活動が続いています。 今後も御岳火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生す る可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、6月4日(金)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。