火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第24号 令和3年4月16日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してくだ さい。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、3月15日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられる わずかな傾斜変動が認められています。また、山体浅部を震源とする火山性 地震が増減を繰り返しながら引き続き発生しています。 噴煙の状況は、特段の変化は認められていません。白色の噴煙が火口縁上 400m以下で推移しています。 昨日(15日)に実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の 放出量は1日あたり500トン(前回4月7日、700トン)でした。火山 ガス放出量は1月、2月と比べ増加した状態で推移しています。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2kmの範 囲に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や 火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立 ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。