火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第21号
令和3年3月26日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 3月19日から26日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御岳(おたけ)火口では、断続的に噴火が発生しています。今期間、爆発
は17回発生しました。19日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上15
00mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で火口か
ら約500mまで達しました。
 夜間に高感度の監視カメラで火映を確認しました。
 
 22日に九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、御岳
火口から灰白色の噴煙が上がっていることを確認しました。赤外熱映像装置
による観測では、引き続き火口内及び火口周辺で地熱域を確認しました。
 
 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山
性微動は時々発生しました。
 
 諏訪之瀬島ではやや活発な噴火活動となっています。今後の火山情報に注
意してください。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4月2日(金)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。