火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第17号
令和3年2月28日09時15分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 口永良部島では、21日から火山性地震が多い状態が継続しており、火山
活動が高まった状態となっています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 口永良部島では、21日から火山性地震が多い状態が継続しており、19
日から10日間の発生回数が154回となっています。地震の震源は新岳火
口付近の浅い所と推定されます。
 火山性微動は発生していません。

 19日からの火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震回数
は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

           火山性地震
 2月19日        2回
   20日        5回
   21日       19回
   22日       15回
   23日       24回
   24日       24回
   25日       29回
   26日       15回
   27日       15回
   28日09時まで   6回

 口永良部島では、火山活動が高まった状態となっているため、今後の活動
状況に注意が必要です。

 なお、天候の回復を待って、気象庁機動調査班(JMA-MOT)による
現地調査を実施する予定です。

2.防災上の警戒事項等
 新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2
kmの範囲では火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(日)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。