火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第3号 令和3年1月8日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な火山活動が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が継続しており、5日に 爆発が2回発生しました。 4日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上1200mまで上がり雲に入 りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で火口から400mまで 達しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で 、噴火に伴う降灰が確認されています。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山 性微動は断続的に発生しました。 傾斜計やGNSS連続観測による地殻変動データに、大きな変化は見られ ていません。 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす程 度の噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ るため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。