火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第1号
令和3年1月1日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な火山活動が続いています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、爆発が令和2年12月21日から
増加しており、12月21日から29日までは433回発生しました。12
月30日以降も噴火活動は継続しているものの、本日(1月1日)15時ま
では爆発が発生していません。
 
 12月30日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上800mまで上がり
ましたが、大きな噴石の飛散は観測されていません。

 傾斜計やGNSS連続観測による地殻変動データに、大きな変化は見られ
ていません。
 
 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす程
度の噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ
るため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。