火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第60号 令和2年12月30日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な火山活動が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、28日02時48分に爆発が発生 しました。この爆発に伴い、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から南 東方向に約1.3kmまで飛散しました。その後も大きな噴石が約1.1k mまで飛散する爆発が発生しています。 爆発は、21日から増加しており、昨日(29日)は1回、本日(30日 )15時までは0回(速報値)、21日から本日15時までは433回(速 報値)発生しています。 傾斜計やGNSS連続観測による地殻変動データに、大きな変化はみられ ていません。 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達 する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ るため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、令和3年1月1日(金)16時頃に 発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。