火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第59号
令和2年12月29日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な火山活動が続いています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、昨日(28日)02時48分に爆
発が発生しました。
 この爆発に伴い、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から南東方向に
約1.3kmまで飛散しました。その後も大きな噴石が約1.1kmまで飛
散する爆発が発生しています。
 
 爆発は、21日から増加しており、昨日は28回、本日(29日)15時
までは1回(速報値)、21日から本日15時までは433回(速報値)発
生しています。

 本日、十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの
集落では、降灰は確認されませんでした。

 傾斜計やGNSS連続観測による地殻変動データに、大きな変化はみられ
ていません。

 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達
する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ
るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため
注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(水)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。