火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第52号 令和2年12月22日10時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)では、昨日(21日)以降、噴火活動が活発 となっています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)では、昨日(21日)以降、噴火活動が活発 となり、爆発が断続的に発生しています。21日は89回、22日09時ま でには44回発生(速報値)しました。 22日05時12分の爆発では、噴煙が火口縁上700mまで上がり、火 口から南南西へ約4kmの榊戸原観測点で29.3パスカルの空振を観測し ました。また、大きな噴石が火口から南東方向に800mまで飛散したこと を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で は、噴火に伴う降灰は確認されていません。 傾斜計やGNSS連続観測による地殻変動データに、火山活動のさらなる 活発化の兆候を示す大きな変化は見られません。 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程 度の噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。